月光荘

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2008/06/05 ISSUE

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・ザ・ムンズ「LIFE IS BEAUTIFUL」(文・山藤 輝之)

■ザ・ムンズ「LIFE IS BEAUTIFUL」(文・山藤 輝之)

ジャケットの写真は、2007年12月22日に千駄ヶ谷Loop-Lineにて、イベント「あの夜」
終了後に撮影されたもの。
それは翌日のライブでの発売前日のこと。
スリーヴ裏の写真も、立ち会っていないがLoop-Lineの近所で撮影されたものと
思われる。

ザ・ムンズのこれまで3枚のCDアルバムはどれも異なる”朝”という楽曲で幕を開ける。
その1曲目、”朝”はローリング・ストーンズ風のファズ・ギターのリフとキャッチーな
サビ。
大体竹野くん(パンツ小精)の曲はサビがキャッチーなものだけれど、サビから作ること
が多いらしい。
2曲目のアルバム・タイトル曲”LIFE IS BEAUTIFUL”はやはりこのアルバムの中でも特に
記憶に残るものかも知れないし、今までのザ・ムンズのイメージを覆すような曲かも
知れない。
エーストーンのリズムボックスの16ビートに乗せた爽やかなギターが漂い、中盤では
物議をかもした?ラップが登場。
リードギターはフレッド・ニールの”ザ・ドルフィンズ”を彷彿とさせる…気がする
のだけれど、ずっと聴いていないから全然違うかも。
もともと、ムンズのアルバムには、トム・ウェイツやルー・リード、ダイナソーJR、
はっぴいえんど、フリッパーズ・ギターなど、多くのロック、ポップスへのオマージュ
が隠されている。
そこに見え隠れする竹野くんの本心、歌心と情感にどきどきする。

このアルバムが今までのムンズのアルバムと違って聴こえるのは、枯れて、やさぐれて、
優しくなっているからかな、と思う。
このアルバムの1曲目、2曲目を毎日繰り返し聴いている人を知っている。
こんなにもファンに愛される幸せなバンド、ムンズには愛される理由がある。




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